お友達の奥様のお祖母様のお通夜に出席。いざお焼香の段になって突然吹き出しそうになったので、大いに困った。
と言うのは、会社員時代、同僚のお母様が亡くなり、部員全員でお通夜へ行った時のこと。その中にはその年高校を卒業したばかりの新入社員の女の子もいたのだが、その娘が、お焼香を済ませた後でいわく、
「お焼香って、熱いものなんですね。」
一同、怪訝に思って事情を聞くと、その娘はなんと、焚いてある方のお香をつまんで、また火にくべていたのだそうだ。
大笑いするにもできず皆で必死に笑いをこらえながらもだえている所へ、挨拶に出てきた同僚の、
「お前は修験者か!」
というツッコミに、とうとう一同大爆笑。親族の方々からは相当なヒンシュクを買ったような気がする。
お焼香の時は、必ずその事件を思い出してしまうのである。