4人向かい合わせのB寝台で、向かい側の相客のイビキがものすごくて寝つけなかったとか。
寝台特急「あさかぜ」が三原に着くのは早朝5時27分。起きられないと困るから、どうせならいっそのこと起きていよう、と、ケータイのiアプリで遊んでいたらバッテリーが切れた。仕方がないので寝ようとしたが、前述のようなことになってしまったというわけ。
ケータイの方は、たまたま三原の駅前に24時間営業のコンビニがあったから助かった。まさに「開いてて良かった」のである。帰りまで保つかどうかが心配ではあるけれど。
三原発5時50分の呉線回り広島行き快速電車「安芸路ライナー」に乗る。始発の糸崎から呉までは各駅停車で、呉から広島まではノンストップの、なかなか大ざっぱな快速ではある。
途中のどこかで見かけた小さな神社には、「かまえ」のなかなか粋なこま犬がいたんだけどなあ…ちぃぃ。
広島は結構面白いこま犬が多いらしいから回ってみたかったのだが、今日も乗り継ぎに忙しくて、こま犬探訪をしている時間はないのである。
今回の緊急旅行の目的は、今月一杯で廃止になってしまうJR可部線の可部−三段峡間に乗るためであった。とはいえ、廃止が理由でわざわざ乗りに行くというのは、横川−軽井沢間廃止の時でも行かなかった私としては極めて珍しい。
で、その可部−三段峡だが、よく寝た。初めて乗る線で寝てはいけないと思いつつ、睡魔に負けてついウトウトとするが、目を開けるたびに同じような風景が続いている。ほとんど「金太郎飴」状態。あまりにも単調な景色にさすがに退屈し、途中でどうでもよくなったので爆睡。
せめて帰り道は起きていたいが。
水内(みのち)駅前にある神社—もうすぐ「駅前」ではなくなってしまうが—のこま犬は玉乗りタイプ。結構よさげな雰囲気。もちろん、車窓から望見しただけだから、保証の限りではないけれど。
終点の三段峡駅は、景勝地である三段峡のはるか手前にあって、行く手はそそり立つ壁のような中国山塊に阻まれている。誰がどうやってあの山に線路を敷くつもりだったんだろう。もしそんな山の中に駅を造っていたら「三段峡」ならぬ「三段締」とでも名づけるより他はなかったかも知れん。中途半端な盲腸線では廃止もやむを得ないのかな、と思った。
呉線、可部線と乗った余勢を駆って、宮島航路にも初乗りを果たす。宮島航路はJRと広島電鉄のフェリーが文字通り並んで走っているが、JRの売りは「厳島神社の大鳥居のそばを通ります」というもの。今日はあいにくの雨模様だったものだから、海上に煙る拝殿を船のデッキから遥拝、は別にしなかった。老父はいかなる時でも熱心に神仏を拝む人だが、私はそれほどでもない。まさに不肖の息子ではある。
宮島に着いても何も用事はないから面倒なので上陸はせず、船の中にひそんでそのまま折り返す。周遊券の客だから見つかっても文句は言われないだろう、よし、かかってきやがれ、と思って待っていたが、結局見つけてもらえなかった。
この前は500系に乗ったから、今回は700系を狙って手配をしておいた。宮島口からの広島電鉄の時刻がわからず、予想していた広島到着が5分遅れたので、瀬野からの新交通システムに乗ってから帰れる保証がなくなり、快速を1本前倒しして福山で乗変。おかげで「ひかりレールスター」に初乗りして新大阪乗り継ぎ、品川で初下車する夢も潰えてしまったが、変更後の「のぞみ」64号も700系だから構わない。
500系が酷すぎたから、700系は広く感じる。スタイルだって決して悪くないし(笑)。でも、なんか空調の音が妙にやかましいなあ。なんとかならへんもんやろか。
router家先祖代々過去帳一切で、最も私に近い1親等のご先祖様の男のほう(よーするに親父だ)の正確な病名がようやく判明した。
ズバリ、「アミロイドーシス」だって。
事の重大さに思わず脳内会議。
「で、何その『アミロイドーシス』ってのは?」
「あー、なんだ、『ネフローゼ症候群』より重いらしいな。」
「知ってますよ、私。『ヤンマだアゲハだマメゾウだ』って、アレでしょ?」
「…いちいちツッコむ気も起きんが。」
会議が紛糾したので、ここでメルクマニュアルも参照。
「しかし、なんですな。親父殿も予想の斜め上を行きましたな。」
「やはり黒い悪魔の陰謀なのでしょうか。」
「それはもういいっちゅーねん。」
「時事ネタ!?」
「まあ、ジジだけに」
「座布団全部取れ!または断頭台送りだ!」
なぜこのケータイ(P901i)は「断頭台」が一発変換?
50,713.7粁。