現在の事務所に勤めはじめて、今日が満1年目。我ながらよく勤まったものだと思う、というか、先生方がよく1年も置いてくれたものだと思う。今日は偶然ばーさん先生もお手伝いに来ていたので、お礼を申し述べておく。じーさん先生が何事か言ったようだが、聞こえなかったので、そのまま適当に相槌を打っておいた。だって、聞き返すのも恐いもん。
「で、どう?もう慣れた?」
「いえ、まだまだ至らぬことばかりで。」
「駄目じゃない、もう1年もいるんなら、『任せといてください!』くらい言えるようでないと。」
謙遜のつもりだったのだが、額面通りに受け取られたらしい。というか、やはりまだまだ「至らない坊や」ということか。謙遜をするなど高慢もいいところだったのだ。
定年がない代わりに生涯勉強をし続けなければならない仕事を選んだからには、「ここでいい」という着地点はないのだから。
49,179.8粁。