老母がまる1ヶ月に及ぶ入院生活から帰ってきた。入院中の荷物のほか、なぜか途中のスーパーで買った食材を抱えて。いきなり「主婦モード」全開である。
老父の「いいからおとなしくしてなさい!」という小言を尻目に洗濯物を干し、台所に立ち…入院中も病院の清掃のおばちゃんと競いあって掃除をし、朝は近所の神社へラジオ体操に行って近在のお年寄りと仲良くなったそうだから、動いていないと死んでしまうようだ。前世はマグロか何かだったのだろうか。老父に訊いてみようと思ったが、「母ちゃんってマグロだった?」と訊いて別の意味に解釈されても困るので、それは訊かないことにしておく。
某日。老父が「お前にも包丁の研ぎ方教えとかないとなあ。」と言うので、「そのくらいできるけど、今は砥石なんか使わなくても"包丁研ぎ器"があるんだよ。」と答えると、「…ふーん。」と拍子抜けした様子。
某日。おさんどんをしていると、老父が「どうだ、よく切れるだろう?」と自慢気に言う。どうやら前の日に包丁を研いでおいてくれたらしい。
「…う、うん。よく切れるよ、ありがとう。」返事に一瞬詰まる。その時私が切っていたのは豆腐だったから。
ベタなコントじゃないっつーに。
37,987.4粁。
今日は天気もよくてさわやかな1日だった…が、結局どこへも出ずじまい。やらなきゃならないこととはいえ、いくらたまっている課題を片づけるにしたって、人間の集中力なんかたかが知れているし、こんなに天気がいいならスパッとカブで出かけた方が精神衛生上よかったかもしれない。俺は何やってるんだろう、という気にもなる。
それにしても、「台風一過」とあっさり言ってしまうには、今年は台風のせいで何人亡くなったろう、と思ったら、いい天気なのに気が滅入った。
明日も晴れらしいが、また出かけられないんだよなあ(涙)。
今のカブに乗り始めてから、乗車距離がやっと50,000kmに達した。一つの節目ではある。
茂木町までは100kmを超えるから、途中で50,000kmに到達するのはわかっていたので、記念に写真でも撮っておこうと思いながら走っていた。
ふっ、と気がついたら、メーターは50001.2となっていた。
うおおおお、忘れてたー!どこで到達してたんだー!←肝心な所で失敗するタイプ
たぶん、下館の街を出たあたりではなかったかという気がするのだが。
そろそろオーバーホールしてやらんといかんかのう。燃費も40km台/Lにまで落ち込んでいるし。
下館から国道50号線を東に進み、岩瀬のあたりで左に曲がる。そのまま道なりに進めば益子を通って国道123号線に出られるのだが、ふと、数年前にはなかった「茂木→」の標識に従い、脇道へ入ってみたのが運のつき。
…ここ、どこ?
初めて走る道だから風景に見覚えがないのは当然としても、茂木までの看板一つ出ていないのは困る、つーか悩む。道々「笠間→」と言われても、一度「茂木→」を出したんなら、最後までフォローしてくれよぅ。
それでもなんとか山勘を働かせて曲がること数回、やっと茂木へ通じる(らしい)道に出た。うわ、峠越えですか。
峠道そのものはさほど苦労はしなかったが、路面にはなぜか黄色い縞線のペイントが。ドライバーに注意をうながすためのものだろうが、延々と続く黄色い縞々の上を走っていると、なんだか妙な気分になってくる。精神衛生上あまりよくないんじゃないか、これ。
峠を越えると、そこはもう栃木県茂木町。絵に描いたような農村里山の風景になるが、対向車はおろか、人の姿すら見えないのはちょっと怖いかも。
つーわけで、13時54分、ツインリンクもてぎの南ゲート前に到着。案外早かった。
家からここまでぴったり130kmで、ゲート前にある駐車場に止めたとたんにガスがなくなった。なんかすごい(笑)。
「道の駅さかい」からは途中ほぼノンストップで来てしまったから、沿道の風物は何も撮れなかった。まあ、あまり目をひくものもなかったし、たまにあっても、右手にブレーキレバーを引くかスロットルグリップを開くか二択を迫ると、自動的にスロットルを開くので止まれなかったのである。 では、これから入場してきます。
50,054.6粁。