yoppee!からのお誘い。「いちご狩り」に連れて行ってくれると言うので、一も二もなく乗せて行ってもらうことにした。カブで行くのも一興だと思ったが、私はともかく、yoppee!にそんなヒマはない。
奴が言う。「うーむ、野郎二人でいちご狩りってのもなぁ…」
私が答える。「平日ヒマにしている♀は、あいつしかいないでしょ。」
というわけで、joe姐さんの参戦が決定。二つ返事で「行くぅ〜〜!」という所まではいつものjoe姐さんだが、その後、現地の友人と連絡をとり、きっちりと「グルメ情報」を入手してくれた用意周到さには舌を巻いた。真夜中に渋谷でガス欠になり、千駄ヶ谷までカブを押して歩いたあげくに、ヘルプコールで他人を叩き起こす奴と同一人物とは、とても思えない(笑)。
yoppee!号は3ナンバーのアコード。3人乗ってもいっぱいではないし、タイヤもきしまない。(ネタの説明はしまへん。)
着いた農園で金2,000円也を払い、アイベリー狩りへ。巨大で甘いのが売りのアイベリーだが、希少種で、あればラッキー♪というくらいの状況らしい。ハウス内の割り当てられた一画は、普通サイズのやつの方が多かった。また、おそらく土日の客を狙って調整しているのか、あと1日あれば全身真っ赤になっているだろうに、といういちごも数多い。
とは言うものの、制限時間30分で、腹が膨れるほど新鮮で旨いいちごを堪能した。うえっぷ。
帰りはR150を行き、途中でクルマを停めて遠州灘を眺める。海へ来たらお約束だから、「バカヤロー!」と叫んでみる。決して直下の砂浜にjoe姐さんがいたからではない、のだが(笑)。
約4年ぶりになる御前崎を通る。あの時の苦労が、まざまざと思い出される。いちご狩りもツーリングで来たら面白いかな、と思ってみたりしたが、やめておこう。あの時だって、ここへ来るまでに9時間もかかったのだ。大須賀町へは10時間近くになるだろう。朝6時に出発したって着くのが夕方の4時では、いちごを食べるよりも一風呂浴びて寝た方が良い。
せめてカブ空(仮)の作戦行動範囲にとどめておこう。
静岡駅ビル「パルシェ」の中にある回転寿司屋は、1皿150円より。少々高いな、と思ってはいけない。ネタの大きさは、並の回転寿司の2倍はある。しかも鮮度は高い。「1皿100円、新鮮なネタと有機栽培の米、独自の管理システムで握ってから30分経過したら捨てるから安全、安心」のが売り文句の大阪系某回転寿司屋が、言葉とは裏腹に、薬臭くてクソまずくてとても食えたもんじゃなかったことを考えれば、納得以上の値段だと思う。静岡通のyoppee!によれば、本店は沼津で普通の寿司屋を営んでいるのだとか。寿司を寿司として出す店と、寿司を商品として扱う企業の、発想の違いだろうか。
ネタの種類も豊富で、目移りがして困った。くじらやマンボウも出る。マンボウは静岡の人にとってもかなり珍しいらしく、joe姐さんは後で現地の友人に「なんでマンボウ食べなかったの?」と電話で叱られたらしい。
新丸ビルにも支店ができたそうだから、今度行ってみようかと思っている。
新鮮な海の幸をたらふく食べた後は、静岡茶を求めて、向かいの「ホテルアソシア」へ。ここの2Fに「静岡茶喫茶 ちくめい」という店が入っているということは、joe姐さんのリサーチによる。なんだか高級そうな雰囲気の漂う店なので、根が田舎者である3人はビビっていたが(笑)、面白かった。それにしても、粉の抹茶を除いては、日本茶に急須にお茶っ葉とお湯を入れて注いで飲む、以外の飲み方があるとは知らなかった。「お湯さし」からいったん「湯ざまし」にお湯を入れてから急須に注ぐのはいいとしても、茶葉が開くのを待つのに砂時計まで持ち出す細かさっていうのはどうよ?(笑)
かのブライアン・フェリーを評して「格好つけている分だけ格好いい」という賛辞があったが、ここも徹底している分だけ美味しかった。第一、よい勉強になった。人生、何事も経験である。