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2003-05-31-Sat [長年日記]

_ たかさご

yoppee!を誘って、牛込神楽坂の駅にほど近い蕎麦屋「たかさご」へ。昔はどこの駅からも遠い上にバスも走っていないから、「東京で一番不便な店」と称する菓子屋も近くにあったというほど不便だったらしいが、大江戸線の開通で気軽に行けるようにはなったらしい。もっとも、私の住んでいる所からは大江戸線自体があまり便利なものではないのだが。まあ、それでも新高円寺の「まん月」よりははるかに駅に近い。

徒歩5分程度かな、と見積って歩いていたが、店のたたずまいがあまりにも目立たなくて行き過ぎてしまい、あちこちウロウロ探し回って20分くらい空費してしまった。「お腹を空かせて行こう」と強弁するにも無理があるか。なお、見つからなかったのも道理で、情報には「17:00〜」と書いてあったので17時過ぎに行ったところ、開店時刻が変わったらしく、「5時半からなんです。」と店主に言われた。

なかなかモダンな内装で、上品で落ち着いた雰囲気に感じた。やや薄暗い間接照明と、台風で客が少なかったからかもしれない。来るべきwashiさんとの宴会場候補地として考えていたのだが、店内は狭い。4人掛けのテーブルが6卓と、会合には向かなさそうな店だった。

お酒は少々高かったものの、蕎麦は確かに旨かった。これは個人の好みの問題だから何とも言えないけれど、美味しいものは、唇に触れた瞬間のどの奥が「早くよこせ!」と催促するもんじゃないか、と勝手に思っている。それが「噛むより飲み込んだ方が美味い」麺類ならなおさらだが、そんな体験は「山越」のうどんと「京金」の蕎麦くらいしか記憶にない。

この「たかさご」は、それに近かった。箸で蕎麦をたぐり、つゆにつけて口に運ぶ。唇に触れた瞬間、気がついたらのどの奥を通り過ぎている。電光石火。胃袋へ直通である。もう飲み込みまくり。おかげで、後で胃薬の世話になったのだが…(苦笑)

yoppee!曰く、

「『抜き』の蕎麦と、せいろの蕎麦と、ちゃんと蕎麦つゆを変えてるね。」

それだけきっちりとしている蕎麦屋ということらしい。

道楽者にはシアワセな蕎麦屋でしたわん♪


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