答え:イタ公は根性ないから。
って言ったら叱られるかなあ、やっぱり。
だって、ドイツ人の年寄りは日本人を見ると言うらしいじゃない。「今度はイタ公抜きでやろうぜ。」と。
受け売りだけれど、ポンペイは町の10%が被害を受けただけでさっさと放棄されたのだそうで。それに対して、天明3年(1783)の浅間山大噴火の時には、北方の鎌原村は人口の80%と村の全戸を喪失してもなお、生き残った者が旧村の上に村を復興したとある。あちらに抱き合ったままの男女の白骨があれば、こちらには老いた母をおぶって逃げる途中、お寺の石段を一歩登りかけた所で火砕流に飲み込まれた親子の白骨がある。どちらも美しくも悲しい話だが、わざわざ遠出しなくても、ポンペイ以上の凄絶なドラマはすぐ近くにあるのである。
今、浅間山の話では生々しすぎてダメなのかな、とも思ったが、おそらくそうではないだろう。日本人は外国が好きだから、単に国内の話ではネタにしにくいのに違いない。