ちょっとカブで走ってみた。気分いいですなあ。それほど暑くなくカラッとしていて爽やかで、道路も広くて快適。クルマも少ないから草の匂いを思い切り吸い込んだ。やっぱり7月の札幌はいいものです。
…というようなことを、国道463号線を走りながら思った。
さいたま市も緑区の方まで来ると、道路は広く作ってあるし(札幌よりは狭い)、建物もまばらで緑はまだいっぱい残っているし、何と言っても空が広い。気温と湿度と光線の加減がちょうど7月の晴れた日に環状線の菊水元町のあたりを走っているような感じがした。
さてさて、そんな錯覚を起こしてしまうあたり、すっかり内地の人に戻った、ということかしらん。
先日小耳にはさんだ情報によると、鳩ケ谷市内には国産の鰻しか供さない老舗があると言う。今日はその店の調査に出かけた。
「…で、鳩ケ谷ってのはどこだ?」地図を持っていかなかったどころか、ロクに読んですらいなかったのは失敗だった。そのせいで、ただなりゆきで走っていたから、国道463号線なんかに踏み込んでしまい、新見沼大橋で通行料20円也を支払うハメになってしまったのだったが。
自分でもどこをどう走っているのかあまりよくわかっていないまま、ようやく「鳩ケ谷 →」の看板を見つけて県道105号線に入る。予想するに鳩ケ谷市街には北側から進入することになるようだ。
そのまま県道を南下して行って、まずは市街中心部からやや南よりの所に「湊家」という、構えの大きな店を見つけた。なんとなく美味い鰻を出してくれそうな感じのする店構えである。国産物しか出さない鰻屋は「街道沿い」に3軒あるそうだから、あと2軒。
いったん国道122号線に出て北上。川口市に入った所で国道を離れて再び県道105号線に戻り*1、もう一度北側から市街地をサーチ。この県道は古い宿場の風情を残しているから、情報にあった「街道」とはこの道で間違いないだろう*2。それでもさっきの「湊家」しか見当たらなかったが。
再び国道が見える所まで来たら、今度はUターンして県道を北上。三たび市街地を探索。はずれまで来てさらにUターンして探してみたが、結局「湊家」しかわからなかったので、そのまま国道122号線に出て帰った。市街地という短い区間とはいえ2往復半もしちゃったのか。
まあ、あらかじめこういうので調べておくべきなんだけどな、普通なら。
「うなぎ茶漬け」がなんだか美味そう。…って、結局場所を調べただけで、食べるはおろか店の敷地に立ち入ってさえいなかったのだった。
45,619.1粁。