今日の舞台は横瀬の武甲山。全山石灰岩からできているのでセメントの材料として日々削り取られている、秩父のランドマークとしてあまりにも有名な山だ。
削られて削られて山肌が剥き出しになった痛々しい姿を仰ぎ見るたびに、武甲山をいじめるのはやめてくれ、と言いたくなるが、そのおかげでセメント産業は秩父の重要な収入源となり、地元が潤っているのもまた事実。よそ者としては止める権利なんかありゃしないのだから沈黙するしかない。
それはそうと、武甲山には「武甲御嶽神社」がある。普通、テレビ番組では神社を撮影したところで、こま犬にまで言及することはないどころか、映っても点景としてスルーするならまだしも、「わざとカットしただろ!」と言いたくなるくらいに映ってさえいないのがほとんどなのだが、今日は珍しくこま犬の紹介をしてくれていた。こま犬好きとしてはうれしくないこともない。
もっとも、ここの神社のは、こま犬というよりニホンオオカミを象ったものだから、その点だけで珍しがられただけなのかもしれないが。