都営地下鉄三田線の目黒−三田間と、営団地下鉄半蔵門線の水天宮前−押上間に乗車。これでようやく東京の地下鉄に全部乗ったことになる。近いのに今まで乗らないでいたのは、私のものぐさのせいもあるけれど、地下鉄だから乗ったところで別段面白くはないだろうと思ったことも、なかなか腰が上がらなかった理由なのだった。実際、面白いことは何もなかった。
とりあえず、お盆休みで都内から人がいなくなる頃を見計らったつもりだったのだが、乗車率は高くて、あまり人が減っている感じはしなかった。
押上からさらに足を伸ばし、芝山鉄道の東成田−芝山千代田間を往復。「足を伸ばし」とは言うものの、京成線を延々と東成田まで乗った、さらにその先にある。それもたった1駅だけ。東成田までは以前すでに乗っているから、要するに末端の路線が延長されたようなもので、そうやって延長されると乗る方も楽ではない。成田では乗り継ぎで32分も待たされたし。待っている間に、さすがに馬鹿馬鹿しくなってきたのは、正常なケがまだ残ってた、ということかな?…正常ならもっと早く気がつけって。
東成田を出ても、営業区間2.2キロのほとんどが成田空港の地下で、地上に出た所が整備場の前で、場所柄制服警官が車内を巡回に来るという、これまた面白くもなんともない線。damoiさんは絶対に来られまい。
思えば東成田もひどい駅で、元は成田空港駅だったのが格下げされたから、使われなくなったホームが恨めしげに暗がりから顔をのぞかせているのは哀れを誘うけれど、改札を出ても空港の脇のなんにもない所に作られた駅だから殺風景なだけだし、その上に厳戒体制が敷かれているから、「こんな所、二度と来るものか!」と思っていたのだが。ちなみに、前回来たのは奇しくも99年の8月13日だった。ちょうど4年経っている。
芝山千代田は、計画段階では「(仮称)整備場前」だったように、まさに整備場しかない。パスネットも使えない、という腹立ちの種はまあいいとしても、今度こそ本当に二度と来るものか、と思ったので、駅員氏に延長計画の有無を尋ねると、やはり無いようなので一安心。
#頼むから延伸しないでね。
せっかく千葉くんだりまで来たんだし、どうせ津田沼を通るんなら、と、京成津田沼で乗り換え、京成千葉線のみどり台−千葉中央間と、千葉中央から先の千原線にも乗る。千原線は、元は千葉急行電鉄という壮大な名前だったのが、経営不振で京成に身売りしたという可哀想な線。乗ってみて「さもありなん」という気もしたが。
終点の「ちはら台」では、いまだに小湊鉄道の海士有木まで延伸する気でいるのか、用地が先の方までずっと続いていた。いつまでたっても延びる気配がないから、業を煮やして乗りに来たので、本当に延伸されちゃうとまた困るしなあ。
これで千葉県内で乗っていない線は、浦安のあのクソいまいましいネズミの巣の中にある環状線を除くと、北総開発鉄道の千葉ニュータウン中央−印旛日本医大間を残すのみとなった。この線も、計画通りに成田空港方面まで延長するんだかしないんだか、やる気があるんだかないんだかさっぱりわからない。今までもちまちまと延伸されているので、次に終点まで延伸されたら一気に片づけるつもりで待っているのだが…というわけで、今日のところは乗らずに帰る。
そう言えば、千葉県が事業主体になっている、本八幡から小室までの鉄道の計画はどうなったのであろうか。それも気になるなあ。
どーしても「あびる優」が思い出せなくて、テキトーなキーワードをぶっ込んでみたら出てきた結果ですが。それが何か?
曽根嘉年さんの残していた記録が最近になって新たに発見されたとのことで、どんな秘録が公表されるのかと思いきや、あれ?「最近」って、いつ発見されたですか?番組の構成は既知のお話ばかりでしたが。確かに当時生起していた諸問題に関する事項について、曽根さんが詳細な記録をとり、かつ残しておいてくれていたことはわかったけれど、別にそれを題材にしなくても作れたような番組ってのはどうよ?「羊頭狗肉」とまでは言いすぎか?
零戦の開発と過酷なまでの要求性能とその背景から、大戦中にたどった運命…相次ぐ改良の失敗と強力な敵の出現、そして特攻…この辺は常識なので少々ガッカリ。
…まあ、結局は見ちまったモン負けということですかな。番組というものは、知っている人達のために作られるわけでもないし。
ただ、一つ主張させてもらえれば、「ゼロ戦」って言うなー!字幕にも「零式艦上戦闘機(ゼロ戦)」と出ていたけれど、「れいしきかんじょうせんとうき」なんだから「れいせん」と略するのが正しい。「ゼロ戦」はあくまでも俗称である。*1
「ミクシィの『零戦コミュ』でさあ、『ゼロ戦』って言う奴がいるんだよお。しかも『三十二型』とか『十一型』*2とか平気で書く奴がいるんだぜ。まいっちゃうよ。」
「兵器だけに、なんちゃってな。」
「…グーで殴るぞ!?」
「はうう。まあ、でも、そーゆー奴はどれだけファンなのかわからんね。」
「だろ?」
「うん、百歩譲って『ゼロ戦』まではいいけど、『三十二型』とかいうのはよくないね。」
「いや、俺は一歩も譲らん。あれは『れいせん』でなきゃいかん。」
某月某日、某氏との会話の記録からの抜粋でございます。
なお、番組で特筆すべきことは、柳田邦男さんを解説に連れてきていたことかな。「懐古的に、素晴らしい記録とか貴重な記録と言うことではなくて、今の時代にこれをどう読むべきか、ということになった時に、『失敗に学ばない』日本の組織の本質というのを読み取って、今日に活かさなきゃいけない。」柳田先生の一貫した哲学である。おかげで番組がずいぶん締まったものになった。
46,694.3粁。