どーしても「あびる優」が思い出せなくて、テキトーなキーワードをぶっ込んでみたら出てきた結果ですが。それが何か?
曽根嘉年さんの残していた記録が最近になって新たに発見されたとのことで、どんな秘録が公表されるのかと思いきや、あれ?「最近」って、いつ発見されたですか?番組の構成は既知のお話ばかりでしたが。確かに当時生起していた諸問題に関する事項について、曽根さんが詳細な記録をとり、かつ残しておいてくれていたことはわかったけれど、別にそれを題材にしなくても作れたような番組ってのはどうよ?「羊頭狗肉」とまでは言いすぎか?
零戦の開発と過酷なまでの要求性能とその背景から、大戦中にたどった運命…相次ぐ改良の失敗と強力な敵の出現、そして特攻…この辺は常識なので少々ガッカリ。
…まあ、結局は見ちまったモン負けということですかな。番組というものは、知っている人達のために作られるわけでもないし。
ただ、一つ主張させてもらえれば、「ゼロ戦」って言うなー!字幕にも「零式艦上戦闘機(ゼロ戦)」と出ていたけれど、「れいしきかんじょうせんとうき」なんだから「れいせん」と略するのが正しい。「ゼロ戦」はあくまでも俗称である。*1
「ミクシィの『零戦コミュ』でさあ、『ゼロ戦』って言う奴がいるんだよお。しかも『三十二型』とか『十一型』*2とか平気で書く奴がいるんだぜ。まいっちゃうよ。」
「兵器だけに、なんちゃってな。」
「…グーで殴るぞ!?」
「はうう。まあ、でも、そーゆー奴はどれだけファンなのかわからんね。」
「だろ?」
「うん、百歩譲って『ゼロ戦』まではいいけど、『三十二型』とかいうのはよくないね。」
「いや、俺は一歩も譲らん。あれは『れいせん』でなきゃいかん。」
某月某日、某氏との会話の記録からの抜粋でございます。
なお、番組で特筆すべきことは、柳田邦男さんを解説に連れてきていたことかな。「懐古的に、素晴らしい記録とか貴重な記録と言うことではなくて、今の時代にこれをどう読むべきか、ということになった時に、『失敗に学ばない』日本の組織の本質というのを読み取って、今日に活かさなきゃいけない。」柳田先生の一貫した哲学である。おかげで番組がずいぶん締まったものになった。
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