「プログラムミスでした。」とかってあっさり言っていたようだけど、入力した後に検証はしないのかな。
それとも、あまりにも複雑過ぎてできないものなのだろうか。
いや、ミスだということがわかるくらいだから、その気になって調べればわかるのだろうけれど。
「極めて悪質」賠償命令 東京地裁
訴えられた場合に放置していると、ただちに敗訴してしまう少額訴訟を起こされ、身に覚えのない出会い系サイトの利用料など約14万円の支払いを請求された男性会社員(22)が、サイト運営業者(大阪府)に対し、「架空請求の訴訟で精神的な苦痛を受けた」として110万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、東京地裁であった。清水克久裁判官は「裁判制度を悪用した、極めて悪質な訴訟詐欺だ」と認定し、40万円の賠償を命じた。
〜読売新聞2005年3月23日朝刊(14版)38面より*1
おう、東京地裁は最近なかなか頑張っている様子じゃないか。
この記事の続きによると「架空請求の被害者による慰謝料請求が認められたのは極めて異例だ。」とのことだが、ということは、今まではほとんど認められていなかったのか。今回はたまたま「裁判制度を悪用した」ものだったから裁判所も重い腰を上げた、という感じだろうか。
それにしても賠償額が40万円とはあまりに少ない。弁護士もこの辺が相場だと踏んできたのかも知れないが、後々のことも考えて、どうせなら1000万円単位でやって欲しかった。「たかだか60万円欲しさに1000万円も払わされる」のがスタンダードになっていけば、この手の詐欺は激減するに違いない。それから、「詐欺は騙す方も悪いが騙される方も悪い」という発想は、この手の詐欺にはあてはまらないのだから、もっと厳罰化をはかるべきではないかとも思う。
なお、記事では運営業者が控訴するのかどうかまでは書いていなかったのも気になるところ。
*1 引用タグを整備するのを忘れていた。
44,252.9粁。