…いーのか?素人(あたし)がそんなことに首つっこんで(笑)。
yuichirohさんの疑問に答えるべく、いろいろ思索してみたり、資料をあさってみたりしたのですが、「どちらの性能が良いのか」という問題については、単純に比較はできないと思います。知ったかぶりと言うか、直感と推測で書いてみました。
カタログスペックだけを見れば、最高速度は新型ロマンスカー50000形VSEの110km/hに対して、2000系ミュースカイは120km/hも出せますが、単純なスピード競べはあまり意味がありません。
VSEは、どの乗車体験記を読んでもものすごく高い評価を受けているようで、前作の30000形EXEに対する評価が異常に低いのも、「ロマンスカーかくあるべし」という思いがファン(≠利用客)には強くあるからでしょう。「乗って楽しい電車であること」をVSEは具現化したと言ってもいいのかも知れません。
一方、ミュースカイは堅実な作りのようです。EXEと同様に名物の前面展望を捨て、空港アクセス特急に徹している点では名鉄も思い切ったことをしたと言えますが、大量輸送機関本来の使命としては当然の帰結でしょう。もっとも、その割にはさすが名鉄、車内ディスプレイで運転台からの展望映像が見られるなど、かなり凝ったこともしていますが。
名鉄にVSEのような「高級車」を走らせても、名古屋⇔空港を30分弱に設定している以上、乗車時間の短さから過剰な設備になるでしょうし、反対にミュースカイを小田急にもってきたとしても、「通勤特急」として評価はされても、「ロマンスカー」としては認めてもらいにくいんじゃないかと*1。
つまり性能といっても、評価基準をどこに置くかでも変わってくるわけで、単純に比較はできないと書いたのは、求められているものが違うということです。
また、yuichirohさんは「3両しかない」のが気になっている様子ですが、あれはあれでいいのでしょう。確かに南海の「ラピート」みたいなのは、強烈なインパクトとともに拍手喝采で迎えられるでしょうが、もともとの需要は3連で充分、多客時には増結すればよく、それも従来の4連基本+2連にするくらいなら3連1編成をたくさん作った方が効率的、という判断によるのでしょう*2。前面展望を捨ててまで貫通路を作った意味もそこにあるのだと思います。
こんな所でどうでしょうか。